近年、超音波検査においても、「エコー測定の精度管理」が問われる時代となり、各検査技師の技術水準の向上が重要視されています。将来、AIによる検査の自動化が進む一方で、エコー検査においては、これからも熟練した技術が必要とされます。
超音波検査士の取得には、症例報告と3年間の正会員歴が必要です。本コースでは、博士前期課程(2年間)、博士後期課程(3年間)の一貫制を導入することで、高度な研究技能と臨床技能を併せ持った次世代の担い手となる検査技師を育成します。
コース選択者は、「博士学位の取得」と共に、「超音波検査士」の取得を目指します。
2023年4月からのメンバー
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岡山大学大学院保健学研究科検査技術科学分野 生体情報科学領域 渡辺研究室の紹介ページです。
私たちは非アルコール性脂肪肝炎 (NASH)と心血管疾患の病態の解明、さらには予防・治療法に関する研究をしています。
NASHはアルコールの飲用無しにアルコール性肝炎に似た病態を呈する疾患群であり、メタボリックシンドローム (MetS)の肝臓における表現型の一つであると考えられています。
しかしながら、MetSの罹患なしにNASHを発症する「痩せ型NASH」も比較的多く確認され、問題となっています。NASHは肝硬変・肝がんへ進展するだけでなく、動脈硬化の増悪により虚血性心疾患や脳卒中を惹起することが明らかとなり、近年非常に注目されています。
私たちはNASHと心血管疾患との関係を明らかにすべく、新規病態モデル動物であるSHRSP5/Dmcrラットを用いて、生理学、病理学、生化学など多方面からアプローチし、NASHと虚血性心疾患の臓器間ネットワークの解明及び予防・治療法の検討を行っています。